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NO 6522   

地球も人類も若い 


タカシ記

『地球も人類も若い』 よりです。

http://www.ne.jp/asahi/seven/angels/wakaitikyu.htm


地球も人類も若い       TOP


●人類の年齢は数百万年か

 人類、および地球、宇宙の年齢、すなわち、それらが誕生してから現在まで一体どれぐらいの 年月がたっているのか、という問題を検討してみよう。

これらの年齢の問題については、進化論者と創造論者との間に、大きな論争がある。

進化論者によれば 宇宙、地球および人類の年齢は、どれくらいと言われているだろうか。

ある進化論の解説書にはこう書か れている。

「150億年ほビ前にビッグ・バンがあって、宇宙が始まった」
「地球は約45億年前に誕生した」
「いまから2百数十万年前になって、わたしたちの人類の祖先がついに誕生した」

 しかし、これらの膨大な数字は、一体どれだけ信頼に値するものなのか。

本書ではまず人類の年齢につ いて、次に地球、宇宙の年齢について検討していこう。

 現在よく使われる年代測定法の一つに、「炭素14(C−14)法」と呼ばれる測定法がある。

これは、 ウォレット・リビーが考案したもので、彼はこのために、1960年にノーベル賞を受けている。

創造論者もこの方法は高く評価しており、この方法は4000年前ぐらいまでのものならば、年代のわかってい る考古学的文書や資料との比較によって、その信頼性が確認されている。

リビーは、「二組の年代 (考古学的資料によってわかっている年代と、炭素14法による年代測定結果)は、4000年さかのぼ るところまで一致している」と述べている。

それ以上さかのぼる場合は、たしかな考古学的資料がほとんど ないので、その信頼性をチェックすることはできないが、一般的に炭素14法は、かなり信頼できる年代測 定法と考えられている。


 彼はこの方法によって人類の化石を調べ、人類の年齢を推定した。

その結果はどう だったか。

それは、人類の年齢として「数百万年」というような数字を出したか。

いや、決してそのような膨大な数字は出てこなかった。

『アメリカンジヤーナル・フィジクス』に載 せられた彼の論文によると、彼はその中で、人類の遺骸に関して到達できた年代は、いくら長く見ても 「二万年から四万年位である」と結論している。

 E・ハロンクウイスト博士も、炭素14法で調べられた 様々な標本について、次のように述べている。

 「ホモ・サピエンスの最も古い化石の一つと考えられている 頭蓋骨(進化論者が20万〜30万年前と教えているもの)は、炭素14法で、8500年を示したにす ぎない。

 アウストラロピテクスは、100万年前から200万年前のものとされているが、アウストラロピテクスが発見されたと同じ位置の、エチオピアのオモ川渓谷の動物の骨の年代は、炭素14法で、1万5500年を 示したにすぎない。

 ジャンジャントロプスが発見されたと同じ所の、アフリカのケニアのオルドパイ 渓谷の哺乳動物の骨は、200万年前と報告されているが、わずか1万100年を示したにすぎない」

 「炭素14法の年代測定に関しては、(読者が)大学の図書館に行き、科学閲覧室で「Radiocarbon誌」を取り、自分で調べてみるならば、以上のことを裏付けることができる。

この雑誌に記されている年代と、その調査結果をみると驚くであろう。

いわゆる有史以前の化石の炭素十四法による年代測定が、数百人の科学者によってなされた。


 その中にはネアンデルタール人、クロマニョン人、ブロークンヒル人、マンモス、マストドン、犬歯がサーベル状に発達したトラ、及び他の絶滅動物ばかりでなく、化石の木、森、石炭、石油、天然ガスの年代もすべて含まれ、これらはわずか数千年の古さにすぎないことがわかったのである」
 これは、一体どうしたことか! 進化論者がとてつもなく長い年月を与えている化石も、炭素14法によればどれも皆二万年以下である。

これは、桁を間違えているのではない。

炭素14法によれば、人類の年齢は、長くても二万年程度にすぎないのである。

それでは進化論者は、一体どこから「数百万年前」というような膨大な数字を持ってきたのだろうか。



進化論者は進化論に合う結果を選び取った

1967年に発見された、化石化したひじの骨の小片について、新聞は、次のように伝えた。

「ケニヤで発見された骨は、人類の年齢が250万年であることを示す」

 進化論者が「数百万年前」と主張している人類の年代も、炭素14法では、せいぜい数万年にすぎない。

この「250万年」という数字を、進化論者はどのようにして出したのか。

これは「カリウムーアルゴン法」と呼ばれる年代測定法で出されたものである。

この方法は、放射性同位元素を用いているということでは「炭素14法」と同じだが、原理的には全く異なっている。


 炭素14法の場合は直接、生物の化石を調べるが、カリウムーアルゴン法の場合は性質上それができないので、化石のなるべく近くの火山岩の年代を調べるのである。

カリウムーアルゴン法の与える年代は、その火山岩が冷えて固まったときの年代をさすことになっている。

そしてその火山岩の年代をもって、その生物の年代とみなすのである。


 しかし、カリウムーアルゴン法による年代測定は、その信頼性に疑問が持たれている。

カリウムーアルゴン法は、放射性カリウムの「半減期」を利用して年代を測るものだが、その「半減期は1、300、000、000(13億)年もある。

その膨大な時間をかけて、カリウムはその半分がアルゴンになる。


 カリウムーアルゴン法は、このカリウムとアルゴンの割合を測って、年代を決めようとするものである。


数千年前のものであろうと、数百万年前のものであろうと、この方法で年代を測定しようとすれば、「半減期」の数字が何桁も違うのだから、それはあたかも″時針しかない時計で秒を測る”ようなものである。

正確な数字は、とても期待できない。


 また、この方法は幾つかの薄弱な仮定に基づいており、実際、今やこの方法による結果がきわめて不確かで、信頼性に乏しいことは、全世界から報告が入ってきている。

東大の小嶋稔博士は、こう述べている。

「『カリウムーアルゴン法』は、往々きわめて古い、もちろん真の年代とはまったく関係のない年代を与える傾向のあることが、知られている……(また)求められた年代が、岩石の真の年代なのかどうかのチェックが大変むずかしい、という欠点をもっている」

 たとえば、ハワイのフアラライ火山で1800年から1801年に形成されたとわかっている熔岩を、カリウムーアルゴン法で測定した結果が、1968年発行のある学術雑誌に出ている。

カリウムーアルゴン法の半減期は13億年もあるので、このようにわずか170年前のものを測ると、その結果はほとんどゼロと出なければならない。

ところが、1億6000万年ないし30億年前に形成されたと出て、どう取り扱ってよいかわからないと報告している。


 また1968年10月11日号の科学雑誌『サイエンス』は、200年に満たないとわかっている火山岩が、1200万〜2100万年を示したと報告している。

同様な結果は、ノルウェー、ドイツ、フランス、ロシア等、世界各地から報告されており、カリウムーアルゴン法が、往々にして真の年代よりも、はるかに古い年代を示すことを告げている。

 また、有名なリチヤード・リーキー博士が発掘したアウストラロピテクス(進化論者が「猿人」と呼び、最古の人類と呼んでいるもの)にあてがわれた年代は、この方法を用いたもので、「260万年前とされている。

ところが年代測定の専門家E・T・ハル教授によると、最初調べられたときは、じつは「2億2000万年前」と出たのだという。

しかし、これは年代があまりに古すぎるという理由だけで拒絶され、別の岩石の標本が調べられた。

この標本の年代は、もっと受け入れやすい年代「260万年前」という数値を出した。

それで、この数値が採用されたのである。


 このことにも表れているように、進化論者は常に、自分たちの進化論に合う結果だけを選び取り、他の結果は無視してきた

しかし進化論者が採用した年代は、きわめて根拠に乏しく、信頼に値しないと言わなければならない。



●人類の年齢は6000年程度

 進化論者は、炭素14法による結果が彼らの進化論に合致しないことがわかると、カリウムーアルゴン法による結果を持ってきて、それを採用した。

しかし、それはカリウムーアルゴン法による結果が信頼に値するとわかったからではなく、単にその結果が、長い時間を必要とする進化論の考えに合ったからにすぎない。


 進化論者には、一般に、きわめて長い年月を与える方法を受け入れようとする傾向がある。

それは、人類がここまで進化するために長い年月を必要としたという考えに、とらわれてしまっているからである。


ヘンリー・M・モリス博士の言っているように、「進化論の証拠は、単に進化を前提としているにすぎない」進化論の「証拠」とされたものは、単に「進化は事実だ」という信仰に合うと見えるものが持ってこられたにすぎない。

実際は、進化論に反する多くの証拠があるのである。


 私たちの手元にある最も信頼できる証拠は、人類は生まれてから、まだそれほどの年月を経ていないことを示している。

実は、先ほどの炭素14法が与えた「数万年」という人類の年齢でさえ、真の年齢よりも大きくなってしまっている、と考えるべき理由がある。

炭素14法は、4000年くらい前までのものならば、あらかじめ考古学的に年代のわかっているものと照らし合わせ、調整することによって、その精度を高められている。

しかし、4000年以上さかのぼるものに関しては、考古学的に年代のわかっているものがほとんどないので、その精度の確かさを知ることができない。


 炭素14法は、ある前提の上に立っている。

その前提とは、「大気中の炭素14の量は、全時代を通じて一定だった」というものである。

もし一定であったなら、4000年以上前のものでも正しい計算ができるが、もし一定でなかったならば、正しい計算はできない。

しかし実は、ノアの大洪水以前の地球における大気中の炭素14の量は、現在よりも少なかったはずなのである。

先に述べたように、大洪水以前の地球の上空には、「大空の上にある水」と呼ばれる厚い水蒸気層が存在し、地球と大気をおおっていた。

この水蒸気層は宇宙線の侵入をはばみ、宇宙線によって大気中に生成される炭素14の量を、少なくしていた。

当時の炭素14の量が今より少なかったとすれば、年代を算出する際にどのように影響するだろうか。


 ある科学雑誌は、述べている。

「大気中の炭素14が今より少なかったとすれば、その生物が生存していた時からの期間として我々が算出するものは、長すぎることになろう」

 つまり、大洪水前のものを炭素14法で測ると、その結果は、真の年代よりも古く出てしまうことになる。

従って人類の真の年齢は、先に述べた炭素14法の示す結果「数万年」にさえも及ばない。


 人類の創造は、聖書の文字通りの解釈によれば、今からおよそ6000年前である。

炭素14法による結果は、聖書の言う人類の年齢6000年という数字を、ほぼ支持していると考えてよい。



●地球磁場は地球が若いことを示す

 地球の磁場の研究も、地球の年齢が1万年以下であることを示している。

地球の磁場は、1829年に初めて測定されて以来、毎年測定されてきた。

この測定結果は、磁場が少しずつ減衰していることを示している。


 地球の磁場は、1829年以降、今までの間に約14%も減衰しているのである。

これはかなり急速な減衰である。

では1829年以前も、地球磁場は減衰していたのか。

そう、やはり減衰していたのである。

それは古磁気学によって知ることができる。

それは、考古学者によってなされた煉瓦、陶磁器、キャンプファイアーの石、そのほか人と関係のある物体の磁化に関する研究である。

それらの物体の中の酸化鉄は、それらが最後に常温に冷却されたときの地球磁場の強さと方向を記録にとどめている。

世界的に収集された古い磁気を帯びたもののデータにより、西暦1000年頃の地球磁場は、今よりも約40%も強かったことがわかった。

さらに、紀元頃の地球磁場は、今よりも50%も強かったのである。


 しかし、それ以前はというと、地球磁場は何回も反転したりして大きく変動したことがわかっている。

これは、岩石の生成時に閉じこめられた磁力を研究する古地磁気学によって知られている。

 古地磁気学は、地球の地層が形成されたときに、磁場に何回も変動や反転があったことを示している。

進化論者はこうした現象を説明するために、40年以上にわたって「ダイナモ理論」と呼ばれる説の研究に従事してきた。

しかし、これは大きな成果が得られなかった。

さらに、最近になって行なわれた海底の電流の測定結果は、ダイナモ理論を否定するものであった。


 これに対し、最近アメリカの著名な科学者で創造論者であるラッセル・ハンフリーズ博士が提出した新理論(ダイナミック減衰論)は、地球磁場の変動をよく説明している。

米国サンディア国立研究所の原子物理学、および地球物理学研究員であったハンフリーズ博士の説は、かつて天王星と海王星の磁場の予測にも通用され、その正しさがアメリカの惑星探査機ボイジャー2号によって実証された。

進化論者は、天王星の磁場は全くないか、非常に小さいだろうと予測していたのだが、ボイジャー2号が1986年に天王星の近くを、また1989年に海王星の近くを通過したときに送ってきたデータは、ハンフリーズ博士の説と一致していたのである。


 詳細な理論の説明は省くが、博士によると、地球創造時に磁場は最も強い状態にあった。

しかし、次第に一定の割合で減衰していった。

紀元前2500年頃のノアの時代になって、全世界的な大洪水が地球表面に起きると、地球内部にも流体の乱れが生じ、それが磁場の急速な反転や動揺を引き起こした。

そして、そののち2000年以上にわたって、地球磁場に上下の変動を生じさせたのである。


 この磁場の変動は、大洪水によって全地に形成された地層の中に、岩石の地磁気記録として残った。

しかしキリストが降誕された紀元頃の時代になると、地球磁場は本来の自然な状能に落ち着いた。

そして以後は、現代に至るまで、一定の割合でなめらかに減衰し続けている。


 ハンフリーズ博士の理論は、進化論者の説明できなかった地球磁場の反転や変動の仕組みを、うまく説明するものであって、博士によると、地球磁場は大洪水のときの乱れにより一時的に反転や、多極化等の変動を起こしたものの、確実に全体の磁場エネルギーを減らしつつある。

もし、過去にさかのぼって、地球磁場の限界に至るまでの年代を概算するなら、それは「最大で八七〇〇年」である。

もしそれ以上過去にさかのぼると、地球磁場は、あり得ないほどに大きくなってしまう。

だから、地球の年齢は最大でも八七〇〇年であり、実際はもっと若い、ということになる。

この年齢は、聖書の文字通りの解釈による地球の年齢−約6000年という数字と、非常によく一致している。



●宇宙塵は地球が若いことを示す

 創造論に立つ科学者は、人類の年齢と同様に、地球も非常に若いと考えている。

その証拠とされる幾つかの事実を、見てみよう。


 まず、「宇宙塵」についてである。

「宇宙塵」とは、宇宙のちりであり、非常に小さな隕石であって、宇宙のあらゆる方向から、常に地球や月にゆっくり降り注いでいる。

この「宇宙塵」の量は、地球も月もきわめて若いことを示している。


 宇宙塵の降り注ぐこの速度は、概算では大体のことがわかっているものの、地球には大気や海があり、地表には常に動きもあるので、地球創成時から現在までに降り積もった宇宙塵の量を測定することは困難である。

しかし月には、大気も海もなく、表面に動きもないので、月面に降り積もった宇宙塵は、月の創成時から現在までのものがそのまま積もっていて、残っているはずである。


 進化論者は、月の年齢は地球と同じく約45億年と考えている。

それで彼らは、月面の宇宙塵の量は数メートルにも達しているだろうと考えていた。

実際、アポロ宇宙船に乗って人類初の月面着陸を果たしたニール・アームストロング船長は、あとでテレビのインタビューを受けたとき、最初に何を思ったかと聞かれて、こう答えた。

「私は最初に、 ちりの中に埋もれてしまうのではないかと思いました」

 彼は「古い宇宙」という考えと、進化の考えを教え込まれていた。

しかし実際は、彼はちりの中に埋もれてしまったりはしなかった。

月面の宇宙塵は、数ミリしかなかったからである。

月はきわめて若かったのである。

月がそうであれば、地球もそうである。

地球も若い。

米国テキサス大学教授ハロルド・S・スラッシヤー博士は、こう述べている。

「宇宙塵の堆積年数は、数十億年というより、むしろ5〜6000年にしかならないことがわかります」

●月は地球が若いことを示す

 また月に関する他の研究も、地球が若いことを示している。

米国サウスカロライナ大学で物理学と天文学を教えている創造論者ダニー・フォークナー助教授は、次のように述べている。

 

 「地球の海の潮汐作用(潮の満ち干)は、月の重力によって起こります。

この潮汐作用のために、月は次第に地球から遠ざかりつつあります。

計算上15億年さかのぼるだけで、月は地球にくっついてしまうのです。

進化論者は月の年齢は45億年と主張 していますが、実際は月はこのように15億年、あるいはそれよりもはるかに若いはずだと考えるべき、強力な証拠も存在するのです。 」

 このように、月の年齢が15億年以上であることはあり得ない。

月はもっとずっと若く、また地球もそうであるに違いないのである。


●彗星の存在は地球が若いことを示す

第3に、太陽系内に彗星が存在するという事実を見てみよう。


彗星は、太陽の周りを回っている天体である。

その大部分は氷でできていると考えられている。

それが太陽の近くを通り過ぎるとき、太陽風(太陽からの放射線)に表面を吹き飛ばされて、尾を引いて見えるのである。

有名なハレー彗星は、大きな長い楕円形を描いて太陽の周りを回っているが、76年ごとに太陽の近くを通過するので、その尾を引く光景は地球からもよく観察できる。

彗星はこの尾を引くときに、自分の持つ物質を次第に失っている。

つまり年月がたてばたつほど、彗星は小さくなっていく。


 彗星は、どのくらいの期間で小さくなり、なくなってしまうのだろうか。

彗星は最大で10万年程度、又たいていの彗星は1万年程度でなくなってしまうという計算結果が出ている。

 だから、もし進化論者の言うように太陽系の年齢が45億年〜50億年もあるとすれば、現在においてもなお系内に彗星が存在するという事実は、説明がつかない。


 それで進化論者らは、太陽系のはるか端のほうに、地球からは観測できない所に「彗星のもとになるものが存在しているのだ」という仮説を提出している。

そのような仮説でも立てなければ、彗星が今も存在するという事実を説明できないからである。

しかし、「彗星のもとになるもの」は観測されたことがなく、また理論的にもそのようなものが存在するというのは理解し難い。

だから彗星が今も存在している事実は、太陽系がきわめて若いことを示している重要な証拠と、創造論者は考えているのである。



超新星は宇宙が若い証拠

 つぎに、宇宙の年齢についてみてみよう。

進化論者は、宇宙の年齢は約150億年であると主張してきた。

しかし、「超新星」に関する研究は、宇宙の年齢は実際はもっとずっと若いことを示している。

超新星はどのような意味で、宇宙がきわめて若いことを示しているのか。


 天文学者によると、私たちの銀河もそうだが、一つの銀河内では平均25年に1回程度の割合で超新星爆発が見られる、とされている。

超新星は、理論上、最初の爆発を起こしてから約300年間は、「第1ステージ」と呼ばれる状態にある。

これは爆発による星の残骸が、高速で周囲に飛び散っていく期間である。

第1ステージにある超新星は、天文学者により、私たちの銀河内に5個観測されている。

第1ステージのあと、超新星は「第2ステージ」に入る。

これは爆発の300年後に始まり、12万年後まで続く。

そののち第2ステージが終わって、「第3ステージ」になると、広がり続ける残骸物質は熱エネルギーを失い始める。

第3ステージは最終的な姿で、理論上、超新星爆発の12万年後に始まり、100万年後まで、ないしは600万年後まで続く。


 では天文学者は、この第3ステージに入った超新星を、いくつ発見したか。

それがゼロなのである

どこを探しても全く発見されない。

進化論者は、宇宙の誕生は約150億年前、また我々の銀河は約100億年前に誕生したと主張している。

そうした長い時間が本当に過去にあったのであれば、当然、今から12万年以上前に超新星爆発を起こして広がった第3ステージの残骸が、銀河内に数多く見いだされるはずである。

計算では、5000個以上発見されるはずなのである。

ところが、どこを探しても一つも発見されない。


 この事実は、進化論者を困惑させている。

たとえば、進化論の天文学者クラークとキャスウェルは、「多く存在するはずの超新星の残骸が、なぜ発見されないのか」と言い、このことを「失われた残骸のミステリー」と呼んでいる。


 しかし、この事実は、聖書の創造論には全く矛盾しない。

聖書によれば....とくに聖書を最も文字通りに解釈した考えでは、宇宙の創造は約6000年前である。

そうならば、第3ステージの超新星がどこにも見いだされないのは、当然のことと理解される。


 宇宙は創造されてからまだ間もないために、超新星が第3ステージに達するまでの時間がなかったのである。

これは、第2ステージの超新星に関しても同様である。

もし、宇宙が進化論者の言うような長い時間を経ているとすると、第2ステージ....つまり300年〜12万年の段階の超新星が、2000個以上発見される計算である。

ところが実際には、わずかに200個観測されているにすぎない。

実際の観測結果は、進化論者の主張に大きく反している。


 しかし、この結果は、宇宙の創造を約6000年前とする創造論にはよく一致する。

今から約6000年前に宇宙が創造されたとすると、第2ステージの超新星の実際の観測結果....200個という数字は、創造論の立場にはたいへんよく合致する数字なのである。

 宇宙は進化論者の言うような長い年月を経ているのではなく、むしろ非常に若いと考えたほうが、理にかなっている。

オーストラリアのCSF(創造科学財団)の著名な科学者、ジョナサン・サーファティ博士はこう述べている。

「各ステージの超新星の数は、宇宙が若いか、それとも長い年月を経ているかを知る上で、非常に優れた指標である。

....超新星の残骸が少ないことは、神による宇宙創造が最近であったことを示している」


150億年あっても生命は自然には発生しない

 私たちは長いこと地球の年齢は数十億年、宇宙は数百億年と聞かされてきたから、地球が若い、そして宇宙も若い....おそらく一万年以下だという結論は、なにか奇妙に聞こえる人もいるであろう。


 けれどもそれは、頭の中にまだ「地球は古い」「宇宙は古い」という先入観が残っているからである。

「地球は、気の遠くなるような昔に誕生し、非常に長い期間を経て生命が誕生し、それが進化して、ついに人類が誕生した」という進化論の主張は、幾度となく教え込まれてきた。

 しかし本当にそうなのか。

ここで仮に、地球の年齢は45億年、宇宙の年齢は150憶年であるとしてみよう。

そうしたら、それは生命が発生し、進化して、人類が出現するのに充分な時間だったと言えるだろうか。


 著名な情報学者マルセール・ゴレは、全宇宙の全時代を通じて、最も簡単な生命が自然に発生する確率はどれくらいあるか、を計算している。

彼は、疑わしい要素はできるだけ進化モデルに有利に計算し、宇宙の年齢も三兆年(進化論者によって言われている宇宙の年齢のさらに200倍)として計算した。

それでも、その期間内に物質がうまく組み合わせられて、生命が自然に発生する確率は、10の280乗分の1以下だった。

10の280乗と言えば、1のあとに0が280個もつく数字だから、これはほぼゼロということである。


 ところが、実際はその確率はもっと低くなる。

というのは、宇宙は時間がたてばたつほど、「エントロビー増大の法則」(事物は時間とともに低次の秩序形態に移っていくという法則)により、高次の秩序形態への進化は、ますますあり得なくなるからである。

つまり、宇宙の年齢が150億年であろうと、あるいはその10の280乗倍だろうと、生命がそこに自然に発生する確率はゼロなのである。

これは、「地球や宇宙の歴史が充分に長ければ、その間に生命が誕生しただろう」という考え自体が、間違っていることを示している。


私たちは、長い時間を求める必要はない。

地球および生命が、長い時間をかけて出現したと考えるより、聖書の述べているように最近創造されて出現したと考えたほうが、ずっと理にかなっているのである。


 もし宇宙を創造した全能の神がおられるなら....それをもしあなたが信じるなら....その神にとっては「六日間」という時間でさえ長すぎるくらいである。

しかしその神が「六日間もの」時間をかけて大地を創造された、ということに実は意味があるのである。


多くの証拠は、地球が若く、また人類も若いことを示している。

生命の出現も最近であって、地球誕生後すぐに「種類にしたがって」(創世記1.21)創造されて出現した、と考えられるのである。