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NO 8058   

太陽は「その内部から発信される音波」で自身の磁場をコントロールしていた。そして、太陽系のすべての惑星もその「音の規則」に従っている可能性が  


タカシ記

In Deep情報です。

https://indeep.jp/solar-magnetic-waves-react-to-own-inside-sound-waves/


太陽は「その内部から発信される音波」で自身の磁場をコントロールしていた。そして、太陽系のすべての惑星もその「音の規則」に従っている可能性が

投稿日:

2019年2月7日の米科学メディア「PHYS.ORG」より


phys.org




 




 

太陽から放出される磁気などの様々な粒子や物質が、地球にさまざまに影響を与え続けていることは、これまで数多く書いてきたように思います。

そして、それは、磁気嵐による電波障害とかオーロラの発生というような物理的な現象と関係するものではなく、

「人間と、その社会そのものに影響を与えている」

ということも、身体も精神も含めて、そういうことはデータ的に明らかであるというようなこともよく書かせていだきました。

あるいは、最近では「その人間の自律神経のリズム自体が、太陽からの磁場の動きと同調している」ということが主張されたりもしていて、それについて以下のような記事でご紹介しています。

このような「太陽からの磁気」というものは、取り上げ続けてきたものなんですけれど、「その太陽の磁場をコントロールしているものは何なのか」ということは、よくわかっていなかったのですね。

これまでの科学的な解釈では、太陽の磁場による波は、太陽表面で発生しているものだろうというような、かなり漠然とした理解でした。

ところが、今回ご紹介する英ノーザンブリア大学の科学者たちによる研究によって、

太陽の磁場は、太陽内部から出てくる「音」に支配されている

ことがわかったのです。

太陽表面の磁気は、その太陽自身の内部から出てくる音波によって惹起されているということがわかったのだそうです。

研究者たちは、「他の惑星にも同じようなメカニズムがある可能性が高い」ということを述べています。

「この宇宙をいろいろと支配しているのは音なのだなあ」と、あらためて思いましたので、ご紹介したいと思います。

ここからです。


Researchers find evidence for a new fundamental constant of the Sun
phys.org 2019/02/07

研究者たちは太陽の新しい基本定数の証拠を発見した

英ニューカッスルにあるノーザンブリア大学で行われた新しい研究は、現在の太陽の電磁波は、今の科学界で信じられているものとは異なる挙動をしていることを示している。

科学誌「ネイチャー・アストロノミー (Nature Astronomy)」に掲載された論文によれば、ノーザンブリア大学の数学物理電気工学科の研究チームは、10年間にわたって収集された太陽に関するデータを調べた。

そして、この研究の中で、太陽コロナの中の電磁波が、太陽の内側から表面に出てくる音波に反応していることを発見したのだ。コロナは太陽の最外層の大気だ。

アルフベン波(アルヴェーン波)として知られるこれらの電磁波は、太陽や太陽系の周りでエネルギーを輸送するのに重要な役割を果たす。

これらの電磁波は、以前からの科学的認識では、太陽の表面から発生すると考えられてきた。そこでは水素が 6,000度の高温に達し、太陽の磁場をかき回している。

しかし研究者たちは、これらの電磁波が、太陽の内側から漏れる音波によって大気中でより高い反応をするか、または励起されるという証拠を見出したのだ。

そして研究チームは、音波が磁気波に特徴的なマーカーを残すことを発見した。このマーカーの存在は、太陽のコロナ全体が音波に反応して集団的に揺れていることを意味する。これにより、非常に明確な周波数範囲で磁場が振動するようになる。

この新しく発見されたマーカーは太陽コロナの中に発見され、調べられた 10年の期間にわたって一貫して存在していた。

その上で、これが新しく発見された、太陽の基本的な定数であることを示唆している。

同時に、 これは他の星の基本的な定数である可能性もあるのだ。

したがって、この知見は、磁気エネルギーが恒星の大気中でどのように伝達され使用されるかについての私たちの現在の考えに大きな意味をもたらす可能性がある。

論文の主筆者であり、ノーザンブリア大学の上級講師であるリチャード・モートン博士(Dr. Richard Morton)は、以下のように述べる。

「このような独特のマーカー、これは潜在的に新しい太陽定数となる可能性があるものですが、この発見は非常に刺激的なものです。以前は、私たち科学者は、太陽の磁気波は、太陽表面の水素によって励起されていると考えていました。しかし、これらの磁気波は太陽の内部から出ている音波によって励起されていることを示したのです」

「この独自な特徴的振る舞いは、それを基礎として、すべての星の振る舞いを調べ、そして分類する新しい方法につながる可能性があります。他の惑星に関して、このことを調べることは可能です」

「太陽のコロナはその表面よりも 100倍以上高温で、アルフベン波から生じるエネルギーが、コロナを約 100万度の温度にまで加熱する原因と考えられています。アルフベン波はまた、太陽系を通る太陽からの強力な太陽風を加熱し加速する役割も果たしています」

「太陽系を通過する太陽からの磁気の風(太陽風)は、時速約 100万マイル(160万キロメートル)の速度で移動します。その太陽風は、他の惑星や地球の磁場、そして太陽自身の磁場へも影響を与え、オーロラのような現象を引き起こします」

モートン博士は、次のように付け加えた。

「私たちの見出したことは、太陽内部の音響振動が磁気アルフベン波を励起するのに重要な役割を果たしているということです。これは太陽の磁気波に異なる特性を与えることができるのです。これによって、より速く、より高温の太陽風が作られることを可能としています」


 

ここまでです。

惑星が「音を発している」というのは、さまざまに見られることでして、地球にも、シューマン共振と呼ばれる「地球から発せられている音」があります。

これについては、「最近この地球の周波数がおかしくなってきている」ということも含めて、以下の記事で取りあげたことがあります。

そして、今回の「太陽の磁気の動きを支配しているのが、内部の音」だったということを知りまして、

「地球と同様に、太陽の音もおかしくなっているのかな」

と、ふと思ったりいたしたのでした。

 

この数年の太陽はいろいろとおかしいですけれど、磁場に関しては、「 2012年に、太陽の磁極が 4極となった」なんてこともありました。

2012年に「4極化」したとされる太陽磁極


国立天文台

この状態は、地球でいえば、それまで磁極が「北極と南極」だったものが、そこに「東極と西極も加わった」という、一種異常な状態でした。

これは下の記事で取りあげています。

奇妙な太陽のポールシフトは太陽系全体に影響を与えるか?: 国立天文台が発表した「4極化する太陽磁場」
In Deep 2012/04/21

 

そして、最近の太陽の異常は、何といっても、以下の記事で取りあげて以来、ずっとそういう状態が続いている、「今の太陽はコロナホールで真っ黒の時が多い」という事象です。

現在の太陽も相当黒くて、半分とまでは言わないまでも、コロナホールと言われる磁気を噴出する暗い領域の面積はかなりのものです。

下は 2月8日の太陽の様子です。

2019年2月8日の太陽


NASA SDO

何だかこう、ずっとこういう状態が続いているのですけれど、かつては、こんなことはほとんどなかったのです。

そして、今回の英国ノーザンブリア大学による発見でわかった、「太陽表面の磁気が、太陽内部からの音に支配されている」ということは、こういうコロナホールのことも含めまして、

太陽の状態をコントロールしている「太陽自身の音に変調」が起きている

ということもあるのかなあと思った次第です。

太陽からの磁気は、人間にもとても大きな影響を与えますけれど、太陽活動と人間社会の関係、特に戦争と革命と暴動との関係性はかなり強く、それは、たとえば下のような記事をご参考いただければ幸いですが、相当な影響なのです。

しかし、最近、私は、

「その太陽活動と人間の関係性が崩壊している」

という気がし続けています。

ただ、いずれにしても、「音が、この太陽系あるいは宇宙の多くを支配していた」ということ自体は大変に興味深いことであり、宇宙と音、そして音と人間、というような関係について、もっと考えてもいいのかなとも思いました



Mail→takashi@bb-unext01.jp