保江邦夫 先生 『お笑い真理塾 2017年』 第1回 <1/8>〜<8/8>
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記紀ゆかりの奈良「葛城の道」に鴨・葛城一族の痕跡を訪ねる
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記紀ゆかりの奈良「葛城の道」に鴨・葛城一族の痕跡を訪ねる(LINEトラベル)
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神々の時代から数々の史実の舞台になった奈良県御所市には、古代豪族の鴨・葛城氏ゆかりの歴史的に貴重な遺跡や由緒ある寺社仏閣が数多く残っています。金剛・葛城連山の山裾を南北に走る「葛城古道」は、そうした数々の遺跡や社寺を訪ねる神話と歴史の舞台となったロマンあふれる全長13KMの道です。豪族たちが行き来した葛城の道には、金剛山から吹き下ろす古代の風が通っています。その名も「風の森」から旅が始まります。
古代鴨族発祥の地をゆく「高鴨神社」写真:和山 光一 地図を見る近鉄御所駅からバスに乗り、風の森バス停で下車し、神話の里ののどかな田園地帯を行く「葛城古道」の始まりです。この道は司馬遼太郎の著書「街道をゆく」第1巻にも取り上げられていますよ。 豪族葛城氏の祖神を祀る「高天彦(たかまひこ)神社」写真:和山 光一 地図を見る高鴨神社から金剛山中腹へ続く急坂を上りつめること徒歩約30分で「高天」に至ります。神話の「高天原」といえば宮崎県高千穂と比定されていますが、大和の地にも神々のふるさとが存在します。葛城古道の中でも標高の高い高天原のこの伝承の地に鎮座する「高天彦神社」は、鬱蒼と茂った杉の大木が両側に並んだ参道の奥、厳かな雰囲気の中に社殿をひっそりと構え、今も伝説の地にふさわしい神さびた風情を周囲に漂わせています。 神話の里で長谷寺式の十一面観音像を拝する写真:和山 光一 地図を見る高天をあとに葛城古道めぐりを続けること10分程、古くからの聖なる山・金剛山中腹に「史跡 高天原」の石碑が立っています。周囲が水田地帯一帯の高原台地で、人里とも街道とも隔離された状況が高天原伝承地にふさわしい風情をかもしています。遠く大台大峰連山を臨み、その昔役行者が大峰山へ橋を架けようとしたという展望名所でもあり、正に別天地です。 レトロな街並みを楽しんで「いちごんさん」へ写真:和山 光一 地図を見る橋本院を出てさらに約50分歩くと、やがて道は名柄の集落至ります。旧高野街道と水越街道が交差する名柄は、江戸時代には宿場町として栄えました。作家の堺屋太一さんの実家もあり、大正時代築の瀟洒な旧名柄郵便局舎は氏の尽力でカフェも併設した郵便資料館に生まれ変わり、道ゆく人々に憩いの場を提供しています。 平和と安寧への祈りが込められた九品寺の千体石仏写真:和山 光一 地図を見る一言主神社の古木に別れを告げ高台のあぜ道を行きます。この辺りからは奈良盆地全体を見渡すことができ、鴨氏や葛城氏が活躍した遥かな昔、そして神話の世界のロマンに浸れます。葛城氏が本拠を置いたという第二代緩靖天皇の皇居である葛城高丘宮跡を過ぎると千体石仏で名高い「九品寺」が見えてきます。 奈良県御所市は歴史と神話の里「葛城古道」の行き帰りにバスを利用しますが、時間と体力に余裕があれば是非寄っていただきたい鴨・葛城一族ゆかりの神社があります。御所駅前を通る国道24号線を南に行ったところにちょっとした森を見つけたらそれが「鴨都波神社」です。古代豪族鴨氏の氏神社として、崇神天皇のころに祀られたとされていて、高鴨神社の上鴨社に対して、下鴨社とも呼ばれています。 掲載内容は執筆時点のものです。
2014/07/12 訪問
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