鳥類系2000種類の頂点に君臨する宇宙人
1956年9月29日、この宇宙人は、「人類を作った。」と言った。身長は1m20cmで色はこげ茶色で優しい。出会いは、夜8時酒蔵の焼け跡の煙突の北側で、天体望遠鏡600倍で月を観ていたら、後ろから声が聞こえた。「何をしているのか。」と、振り向くと、ピラミッドを逆さにした宇宙船が浮いていた。光の点滅があまりに美しいので、見とれた。「月の上を飛ぶ宇宙船を観ていた。」と宇宙人に言っているところに、棒を持って一人の男がやって来て、「兄の娘をさらい、もう2年になる。今度は子供をさらいに来たのか。娘を返せ。」と言って、棒で宇宙人の頭を叩いた。倒れた宇宙人の頭から、赤い血が流れた。今度は宇宙船の角を叩いた。中から男に向けて、光が発せられた。その場で倒れた。中から宇宙人が出て来て、私と2人で宇宙船の中に運んだ。その時右手で宇宙船の角を触ったので、私の右手に四角い金属の箱を持って来て、光を当てた。倒れている男の人も運んで入れた。「すぐに来るからここにおりなさい。」と言って飛ぼうとしたが、浮き上がれない。「もう1機呼んだから。」と言っているうちに、やって来た。逆さになって合体した。物凄い速さで浮かび、あっと言う間に空に消えた。暗闇の中、望遠鏡で月を観ていたら、宇宙船の姿が見えた。「乗りなさい。操縦しなさい。」と言われ、「どこまで飛びたいか。」と言われたので、煙突の上を指差した。棒で叩いた位で壊れる様な宇宙船に、隕石でも衝突したら、と思ったから。「レバーの上に手を乗せて押さえなさい。」と言われたが、そろそろしていたので、いきなり私の手の上から手で押さえた。周りは星がいっぱい見えた。「ここは何処ですか。」と訊くと、「豆粒ほどに見える所が、今いた所だ。」と言われた。右側から白く輝く眩しい光が見えた。「あれが太陽だ。」と教えられた。私は「違う。」と言った。「太陽は赤い。」と言って恥をかいた。私の操縦で、生まれて初めて宇宙を飛んで、嬉しかった。「5分位して母船に行く。」と言われ、操縦を代わった。「あなたに我々のウィルスが感染したので、それも30種類です。遺伝子に組み入れないと、あなたは死んでしまいます。」と言われたから、「はい」と言った。 第2部へ続く。