「仁徳天皇と呼ばれた者です。 ソラのものに降りて伝えるように言われました。 私が一寸法師の話の元になった者です。 私は仕事をする事が好きでした。 大きなお屋敷で何もせずに座っている事はとても苦痛でした。 何もかも付き人がしてくれる事も苦痛でした。 (人々が) 多くの物を持って来てくれましたが、イスキリに教えられたように、お返しをするように言いました。 人間は生まれる所が違うだけで、これほど差があるとは驚きました。 ‘イカサズコロサズ’ という政りごとで、農民からは厳しい取立てをしている事がよくわかりました。 仏教の教えに国民は震え上がり、なんでも言われるままにしていました。 そして、多くの貴族と僧侶が贅沢をしている事もわかりました。 私がまずしたことは、 (年貢の) 取立てを止めることでした。 そして田畑の開墾をするようにすすめました。 誰も言わないので、次の年も取り立てをやめようと言ったので殺されたのです。 私が言いたい事は、まず国民のお蔭で暮らせているという事をしっかり思って欲しいのです。 取立てばかり厳しくしても国は豊かにはならないと言う事です」
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